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炭素会計 基礎講座

活動データと排出係数

Updated: 
December 6, 2024
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Overview

活動データ

組織のGHGインベントリを算定する際は、組織とそのバリューチェーン全体の排出活動データを収集します。

活動データとは、温室効果ガス排出の原因となる組織の活動を定量的に算定したものです。

いくつか例を挙げましょう。

  • 発電機に使用する10ガロンのディーゼル燃料
  • 施設で消費する1,000 kWh - キロワット時の電気
  • 出張時の航空機による移動距離200マイル

一つ一つの活動について、データの情報源を特定する必要があります。 例えば、データの入手元は電気代の請求書か、それとも現場に設置されたメーターかを明らかにしなければなりません。 排出量の情報源や活動データの種類は、排出量算定の正確性に影響を及ぼします。

排出係数

推定排出量の算定を始めるには、活動データの各要素を、その活動の結果として排出される温室効果ガスの量に換算する必要があります。

多くの場合、1種類の活動から、複数の種類の温室効果ガスが発生します。

LNG combustion_NOPROCESS_.png

一般に天然ガスを燃焼すると、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素が発生します。

排出係数とは、「天然ガスの燃焼」のような活動データを温室効果ガス排出量データに換算する係数のことです。

排出係数の例を以下に示します。

  • lbs CO2/mi:車両走行距離1mi - マイル当たりの二酸化炭素排出量(ポンド)
  • ton CH4/Btu:天然ガス1Btu - 英国熱量単位当たりのメタン排出量(sh - ショートトン)
  • g N2O/L:プロパン1l - リットル当たりの亜酸化窒素排出量(g - グラム)
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