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炭素会計 基礎講座

PCAFの資産クラス

Updated: 
December 6, 2024
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Overview

PCAFの資産クラス

オーバービュー

PCAFスタンダードは現在、6つの資産クラスについて、投融資先の排出量の算定・開示に関するガイダンスを提供しています。

現在の資産クラスは以下の通りです。

  • 上場株式・社債例:普通株‍
  • ビジネスローン・非上場株式例:設備投資目的で使われる信用供与枠‍
  • プロジェクトファイナンス例:橋を建設するための融資‍
  • 商業用不動産例:新たなオフィスビルを購入するための融資‍
  • 住宅ローン例:新たな住宅を購入するための融資‍
  • 自動車ローン例:新車を購入するための融資‍

PCAFは、今後さらに資産クラスを追加し、スタンダードを拡充させていく意向です。 ソブリン債、グリーンボンド、保険も、近く対象に加わるとみられます。

では、6つの資産クラスを詳しく見てみましょう。


資産クラス

各資産クラスごとに、排出量を正確に算定するための個別の方法論が定められています。 それぞれの方法論によって、対象とする範囲や必要なデータセットが異なるため、妥当性の度合いには差があります。

各資産クラスに関するPCAFの定義を以下にまとめています。それぞれの算定方式については、このモジュールの後半で解説します。

上場株式と社債

市場で取引され、金融機関のバランスシートに計上されている、一般的な企業目的での(資金使途が限定されていない)すべての上場社債およびすべての上場株式。

ビジネスローンと非上場株式

すべてのビジネスローンおよび非上場企業への株式投資(非上場株式)。

ビジネスローンには以下が含まれます:市場で取引されておらず、金融機関のバランスシートに計上されている、企業・非営利団体・その他の組織形態に対する一般的な企業目的での(資金使途が限定されていない)すべての融資および信用供与枠。

非上場株式には以下が含まれます:市場で取引されておらず、金融機関のバランスシートに計上されている、企業・非営利団体・その他の組織形態に対する一般的な企業目的での(資金使途が限定されていない)すべての株式投資。

プロジェクトファイナンス

金融機関のバランスシートに計上されている、特定の目的の(資金使途が限定されている)プロジェクトに対する投融資。

資金使途が、ガス火力発電所の建設・運転、風力・太陽光発電プロジェクト、エネルギー効率化プロジェクトなど、特定の活動に限定されている投融資が対象です。

商業用不動産

金融機関のバランスシートに計上されている、商業用不動産の購入・ローン借り換えのための融資、および金融機関のバランスシートに計上されている、商業用不動産への投資。 小売店、ホテル、オフィス、工場、大規模集合住宅の賃貸など、収益を生む活動や商業活動に使用される不動産が対象となります。

住宅ローン

金融機関のバランスシートに計上されている、住宅用不動産(個人住宅や戸数の少ない集合住宅など)の購入・ローン借り換えのための消費者向け融資。

居住目的のみで使用され、収益を生む活動には使用されない不動産が対象となります。

住宅の建築・改築を目的とした住宅ローンは、現時点では考慮する必要はありません。住宅所有者は、建築時の排出量に直接責任を負わないからです。

自動車ローン

金融機関のバランスシートに計上されている、1台または複数台の自動車の購入を目的とした企業向け・消費者向け融資および信用供与枠。

この方法論では、この資産クラスに該当する車種の具体的なリストは定められていません。どの車種を投融資先の排出のインベントリに含めるかは、金融機関の判断に委ねられています。

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PCAFの原則
Learn how PCAF's framework aligns with GHG Protocol, and discover the five additional principles tailored to financial institutions. Ensure accurate measurement, attribution, data quality, and disclosure of financed emissions for effective climate impact management.