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導入事例: 株式会社めぶきフィナンシャルグループ 様

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Article Overview

今回は、株式会社めぶきフィナンシャルグループ様にお話を伺い、同グループが取り組む脱炭素化への挑戦と、地域社会への貢献について詳しくお聞きしました。特にスコープ3カテゴリ15(ファイナンスドエミッション)の算定プロセスにおける課題や、それを解決するために導入したPersefoniのシステムの効果についてもご紹介いただきました。さらに、2050年カーボンニュートラル実現に向けた具体的な取り組みや今後の展望についても伺っています。

株式会社めぶきフィナンシャルグループ
経営企画部 サステナビリティ統括グループ担当部長 藤野 直美氏
1988年4月に足利銀行入行。営業店および本部で幅広い業務を経験し、2022年4月より現職に就任。

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導入経緯

  • ファイナンスドエミッションは、これまでエクセルシートを利用して手作業により算定していた。しかし、シート内の関数が誤って崩れてしまう可能性があり、算出結果の正確性を確保できないリスクがあった。
  • 係数などをアップデートする際にエクセルシートをメンテナンスすることは作業負荷がかかる。また、対外的に開示をするデータの品質と管理を担保する必要もあった。
  • ファイナンスドエミッションの算定には専門知識が必要であり、業務内容の引き継ぎや継続性・共有化などに課題を感じていた。
  • 将来的な第三者保証取得を見据え、規制に準拠するシステムを求めていた。

導入ソリューション

Persefoni Finance Full Portfolio
PCAFに準拠しスコープ3カテゴリ15 (ファイナンスドエミッション)の算定、可視化、分析が可能なライセンス

導入効果

  • 算定・集計作業と分析が効率化されることに加え、属人化を解消することができ、誰が算定しても同じ結果が得られる仕組みを構築できた。
  • 第三者保証取得を見据え、国際的な枠組みに準拠した透明性のある算定を実現することができた。

お客様の声

「GHG排出量は、『算定を行うこと』が求められるフェーズから『国際的な枠組みに準拠した透明性のある算定を行うこと』が求められるフェーズに移行しつつあり、算定結果の品質性確保の観点からシステム導入の必要性は高まってきている。金融業界においては、とりわけファイナンスドエミッションの算定が重要視されており、算定にあたっては各社が試行錯誤しながら対応してきた。当社が導入したパーセフォニは、PCAFに認定されているシステムのため、算出結果に対する高い信頼性とパーセフォニ社に在籍する多くの専門家から算定分析に対するアドバイスを受けられることに心強さを感じている」

株式会社めぶきフィナンシャルグループ 経営企画部 サステナビリティ統括グループ
担当部長 藤野 直美氏
1988年4月に足利銀行入行。複数の営業店および本部に在籍し、幅広い業務を経験したのち、栃木西リテールセンター支店長、下野ブロック個人営業部長を経て、2022年4月めぶきフィナンシャルグループに経営企画部サステナビリティ統括グループが新設されるとともに現職に就任。

めぶきフィナンシャルグループ様のサステナビリティ活動の変遷

グループの中核銀行である、常陽銀行と足利銀行では、長年に渡りCSR活動の一環として、顧客や地域と連携し、環境保全活動に積極的に取り組んできた。筑波山・足尾の山への植樹活動や各行で管理をしている森林の整備など、植樹活動を通じた環境保全にも力を入れている。2015年のSDGsの採択や2020年に当時の菅首相が掲げた「2050年カーボンニュートラル宣言」などをきっかけに、ビジネスとしてのサステナビリティ意識が高まり、TCFD提言への賛同や「グループサステナビリティ方針」の制定など、CSRの取り組みから事業戦略と紐づけたサステナビリティへの取り組みへと変化してきた。当社グループでは、気候変動対応・環境保全における目標として、「2030年度CO2排出量ネット・ゼロ」を掲げている。クレジットを用いることにより、ネット・ゼロを達成することは容易ではあるが、GHG排出量自体が減少しなければ、環境課題に対する本質的な解決にはつながらない。当社グループでは、脱炭素社会の実現に向け、自らのCO2排出量削減のため、省エネ活動に取り組むとともに、再生可能エネルギーを導入。また、取引先への支援では、2021年6月からESGファイナンスの取り扱いを開始。その後、脱炭素化を支援するため、子銀行の足利銀行では「カーボン・マネジメントコンサルティングサービス」、常陽銀行では「エコサポ」を導入するなど、多面的な商品・サービスを取り揃え、お客さまとともに環境・社会課題の解決に取り組んでいる。

推進における課題

  • ゴールを長期的に捉えるなかで、算定と分析の作業はあくまでも第一歩にすぎず、最終目標ではない。
  • 最終的な目標は、2050年までに国内、ひいては世界の温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることであり、地域金融機関としての最大のミッションは、地域やお客さまとともに、地域の排出量を削減し、脱炭素化の実現に貢献することである。
  • つまり、GHG排出量を算出・分析をしたうえで、その結果を活用し、具体的な行動につなげることが非常に重要であり、今後は、これまで以上にお客さまとのエンゲージメントを高め、脱炭素化を支援していく必要がある。

めぶきフィナンシャルグループについて

めぶきフィナンシャルグループは、2016年10月に、株式会社常陽銀行と株式会社足利ホールディングスの経営統合によって発足した金融グループです。「めぶき(芽吹き)」は樹木の新芽が出始めることを意味し、グループ各社の知見と創意を結集させることにより、瑞々しい発想や新しい価値が次々と生み出される様を表しています。地域に新たな価値と活力を芽吹かせ、地域とともに持続的成長を実現していく思いを込めて日々経営をしています。サステナビリティにおいては「グループサステナビリティ方針」の他、「グループ環境方針」「グループ人権方針」「グループダイバーシティ方針」「環境・社会に配慮した投融資方針」「調達・購買ガイドライン」を制定。各方針に基づいた業務運営により、地域の課題解決をはかることを通して、持続可能な地 域社会の実現と企業価値の向上に努めています。

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