排出量の精度と完全性の向上
アットホーム(At Home)は、全米に数百店舗と従業員約9,000人を擁するインテリア雑貨小売のトップ企業です。各店舗で平均45,000点の商品を扱うアットホームの使命は、誰もが自分の家を「わが家」にできるようにすることです。アットホームは、ESGをブランドの差別化につながる基本的なビジネス戦略と捉えています。
アットホームは、ESGロードマップの実行に際して、まず次の2つを環境サステナビリティの重点項目としてきました。
・データ収集の精度と完全性を改善する。
・社内統制の仕組みを強化する。
これらに取り組めば、自社のGHGデータの完全性と信頼性を高め、自社の排出量をより深く理解できます。店舗エネルギー監査の実施といった柱となる排出削減策を打ち出すにも、社内初の排出削減目標を設定するにも、現状分析が出発点です。
Persefoni has enabled us to bring together an overwhelming amount of data in a way that helps us understand what information is available and where we have opportunities to improve. While we could have done this data exercise without investing in Persefoni, I don’t recommend it because it lays the data foundation we need to accelerate our sustainability goals with finite resources and bandwidth. There are so many moving pieces that without a platform like Persefoni, we would just have numbers without reference points or insights.
Gaby Morris
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Sr. Director, Corporate Sustainability and Compliance
排出量データに責任を負う
パーセフォニのプラットフォームは、アットホームにとってGHG排出量を可視化して、脱炭素ナレッジを引き出し、自社の排出量に対する説明責任を果たすためのツールとなりました。排出量データに責任を負うことで、以前より一貫性と再現性のある炭素会計(GHG排出量の算定・報告)プロセスを整備することができます。
算定の対象も、調達した商品や販売後の商品に関連するマテリアルな排出量(スコープ3カテゴリ1、11、12)にまで拡大することができます。さらに、バリューチェーン全体に関わる他の戦略的なESGの取り組みにも時間とリソースを割けるようになります。
アットホームは、データ管理を改善し、排出量データの信頼できる唯一の情報源(SSOT)を構築するためにパーセフォニを選択しました。言い換えれば、報告の正確性と一貫性を高め、すべてのステークホルダーに向けた透明性のある情報開示を強化し、自社の排出量について認識を深めて最初の削減目標を設定できるようにするということです。
I’ve experienced the data collection process pre- and post-Persefoni, and the contrast in efficiency is off the charts. We can now focus on our initiatives versus spending our time and energy collecting data and calculating our footprint. Another big opportunity we’ve seen is being able to use Persefoni to enhance the integrity and reliability of our data, which wasn’t possible when we were working out of spreadsheets.
Prescilla Elias
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Corporate Counsel
炭素会計に自信を
パーセフォニをパートナーに選んだアットホームは、社内に炭素会計プロセスを確立することに成功しました。
その結果、サステナビリティ目標の追跡・報告が効率的になり、投資家その他ステークホルダーの要請に応えることができるようになりました。2023年には調達した商品や販売後の商品に関連するマテリアルな排出量も含めて算定対象を拡大し、2022年の排出量との比較もできるようにしました。
この経験を経て、アットホームの担当チームはデータ収集方法をさらに厳密にしていく自信をつけました。今後、規制要件が厳しくなっても対応できる態勢が整います。
もうひとつ比類のない成果を挙げると、自社の排出量に重大な影響を及ぼす商品は何か分析できるようになったことです。今後のパーセフォニとの協力関係によって、アットホームが商品レベルの排出量をさらに詳細に把握できるようになれば、それはスコープ3の実行可能な削減策を探るための価値あるデータになります。さらに、自社の排出量データが完全にそろえば、アットホームは最初の排出削減目標を設定し、気候リスク評価を拡大することができます。
The value of Persefoni extends beyond the ESG team and empowers us to work more cross-functionally to achieve our sustainability goals. We’re better business partners because we have a streamlined, user-friendly tool to collect data from across the organization and those stakeholders can easily see where that data is being used–creating a positive feedback loop. With all of this data centralized into the platform, our team is able to progress against goals like setting our first carbon reduction targets, engaging more directly with our product manufacturers, and expanding our climate risk assessment. From there, we can easily and consistently show the business value of sustainability back to the organization and to our executive leadership team.
Meredith Hampton
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VP Compliance Officer & Associate General Counsel
排出量データを行動に変える
アットホームの2023年ESG報告書から抜粋:「社内のデータと算定をパーセフォニのプラットフォームに移行した結果、アットホームは過去のデータ精度を改善して、排出量の実数値を再報告することができました。(中略)サステナビリティと排出削減への継続的なコミットメントが私たちの行動の原動力であり、自社のためにも、アットホーム店舗がある地域社会のためにも、よりサステナブルな未来を築くことに努めています。GHGインベントリの範囲を拡大し、先回りしたアプローチを採用してデータ収集に当たることで、当社は情報に基づく意思決定を行い、インパクトのある変化を促せる企業になるでしょう」