資産運用会社(アセットマネージャー)

パーセフォニは、資産運用会社(アセットマネージャー)向けの包括的なソリューション を提供しています。お客様のポートフォリオにおける炭素排出量を、信頼性の高いメソッドで算出・分析・管理できるプラットフォームです。

概要

低炭素経済へのスムースな移行の鍵は資産運用会社(アセットマネージャー)が握っています。”持続可能な投資”を推進していける裁量を有しているからです。資産運用会社(アセットマネージャー)は、金融業界全般において影響力を持っているので、今後、責任ある投資を推進し、投資のサプライチェーンや広範な金融サービス業界にサステナビリティの概念を浸透させることができる力を持っています。

投資活動に炭素会計の概念を組み込むことは、リスク管理の精度を高め、投資成果の向上をもたらします。サステナビリティは、金融業界にとって片付けるべき課題である一方で、大きなチャンスでもあるのです。

機関投資家は、企業単位だけでなく、個々のポートフォリオやファンド単位でも気候リスクを考慮する必要があります。投資とESGとの融合が求められる背景には、資産運用業界におけるスチュワードシップの長い歴史も関係しているでしょう。しかし、決定的な原因となっているのは、ESG関連(気候問題全般)の規制が世界的に加速していることです。

資産運用会社(アセットマネージャー)にとって、現行の投資を維持しつつ、新しい投資クライアントを増やしていくためには、確固たるESG戦略が不可欠となっています。

パーセフォニのプラットフォームがあれば、様々なステークホルダーを相手に、一貫した最新の情報を、頻度を高く提供・報告することが可能になります。つまり、金融機関にとって、自組織のESGにおける信頼性の高いデータを取得することの重要度が増しているのです。なぜなら、それらのデータは投資機会の分析・評価に利用され、情報開示の際には、透明性を問われる対象となるからです。

投資家が投資対象を分析する際、高品質で一貫性のある炭素会計データはとても役に立ちます。また、自組織のESG戦略における炭素会計の位置付けも明らかになるでしょう。

ESGのデータ化においては、定量化が長年の課題でした。それを踏まえて、パーセフォニのプラットフォームは、透明性、一貫性、そして正確性の高い情報開示ができるように設計されています。プラットフォームには、温室効果ガスプロトコル(GHGP)および炭素会計財務パートナーシップ(PCAF)がコード化され実装されており、炭素会計の簡素化を実現しています。算出方式が明らかなので、出力データがどこから来てどのように算出されたのか、ユーザーや第三者認証機関は一目で理解できます。

ペルセフォニのプラットフォームがあれば、自組織の脱炭素戦略を事業体レベルに落とし込んで実行することができます。また、個別の商品やポートフォリオごとの脱炭素戦略立案も可能になります。

上場株式、プライベートエクイティ、社債、プロジェクトファイナンス、ローン、商業用不動産投資など、資産運用会社(アセットマネージャー)は様々な投資案件を日々扱っています。それらアセットクラスにおける重要な指標はいくつかありますが、それらの分析もパーセフォニのプラットフォーム上で行えます。

プラットフォームで投融資に関する排出量の算出・分析・管理ができるとうことは、つまり、様々な規制を遵守し、さらに、機関投資家からの要望に対応可能な状態を確立できることを意味します。

自組織の炭素データを、投資に効果的に活かせるかどうかは、データ分析と管理にかかっています。規制ルールに基づく単なる算出結果だけではなく、より細かなデータ分析や、それらデータの一元管理システムが必要になるのです。PCAFのメカニズムを実装しているパーセフォニプラットフォームがあれば、ポートフォリオ全般におけるスコープ1~3の算出が可能です。対象となるのは、PCAFに準拠している公共・民間投資を含む様々な資産クラスとなります。PCAFは、上場・非上場を問わず、様々な資産クラスに対応した温室効果ガス排出量の(推定)算出が可能な、世界的に認められたアプローチとして知られています。

資産運用会社(アセットマネージャー)が炭素会計を行う上で大切なことは、気候変動リスク分析における、算出方法の精度の高さです。なぜなら、投融資先企業の気候変動リスクデータは、それらの企業に対する(業績)評価の判断材料になるからです。また、資産運用会社(アセットマネージャー)は、気候変動リスク分析において、適切なリサーチやデューデリジェンスが実施されたかどうか、規制当局に証明する必要があります。パーセフォニ プラットフォームには「排出活動データ台帳」機能が搭載されており、すべての活動データが一箇所に集約されています。ポートフォリオ全体のデータを一元的に管理・把握することが可能になるのです。
台帳機能は、規制当局やステークホルダーからの要求、または第三者認証や監査に対応するための非常に有効なツールとなります。

昨今、規制分野における炭素情報の開示は、ますます急速にその重要度が高まっています。2021年以降、日本、米国、英国、欧州、香港などの各地で、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に基づく新たな規制案件が登場しています。そして、それらの規制案件では、炭素情報の開示において、財務会計と同様の正確さが推奨、または必要条件と定められています。

パーセフォニのプラットフォームは、GHGプロトコルとPCAFの算出メカニズムに準拠しています。これは、重要度の高いほぼすべてのサステナビリティ関連報告フレームワークに対応可能であることを意味します。さらに、プラットフォームの仕組みが透明性を重視して構築されているので、第三者認証・監査を受ける上でも最適なプラットフォームとなっています。

パーセフォニは、ソフトウェア会社ですが、サステナビリティの専門分野において超一流の人材を登用していることでも知られています。パーセフォニの専門家たちは、お客さまである資産運用会社(アセットマネージャー)やアセットオーナーの炭素排出量の算出だけではなく、脱炭素化の文脈においても、計画の立案から達成まで、親身になってサポートを続けています。
また、金融業界におけるESGエコシステムにおいて、パーセフォニは他企業と補完的なパートナーシップを結んでいます。

弊社のプラットフォームと専門家にお任せいただければ、資産運用会社(アセットマネージャー)は、世界一流のESG管理を実現していただけることでしょう。

Persefoni Portfolio Analytics Suite
『ポートフォリオ分析』機能の解説動画(英語)




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