パーセフォニの2つの新機能:”モデリング”と”ベンチマーク”で企業の脱炭素化に変革を
SEC(米国証券取引委員会)からの開示要求に米企業が対応を迫られるなど、気候変動に関する情報開示が各国で義務化へと向かっています。ここ数ヶ月の間、様々なメディアで話題になっているのでご存知の方も多いと思います。
ハーバード・ビジネス・レビュー誌の記事によると、S&P500の構成企業の約90%が、現在、何らかの形でESG(環境・社会・ガバナンス)関連の報告業務を行なっているとのことです。そして、その報告の中には通常、温室効果ガス排出量の報告も含まれています。
あまり知られていませんが、以下のようなサステナビリティ業務は、自社の経営・財務的利益にも結び付けられるものなのです。
サステナビリティ関連の報告
脱炭素の目標設定
削減目標達成への進捗管理
他社の排出量との比較検討
上記のような脱炭素関連業務は複雑です。しかも、企業担当者やポートフォリオマネージャーは、国・地域ごと、または業種ごとに異なる開示規制を理解し、それぞれに対応することが求められています。
通常なら大きな手間とコストがかかる場面ですが、パーセフォニのプラットフォームがあれば、ラクにシンプルにこのような作業を行うことが可能です。
パーセフォニのプラットフォームは、以下の3つの特徴を軸に、進化し続けています。
業界随一の充実度を誇る外部主要データソースとの連携
グローバル仕様のユーザーエクスペリエンス
企業の炭素会計業務に関する専門的知見と経験・専門家によるサポートサービス
パーセフォニは先月、新機能”排出量ワークブック”をローンチしました。この機能は、初めて炭素会計を行う企業(担当者)や、炭素会計にまだ慣れていない企業(担当者)を力強くサポートするガイド機能です。
そして今回、 ”気候変動ベンチマーク”と、”気候変動モデリング”という2つの新機能を一般ローンチします。
同様の機能としては業界初となる”気候変動ベンチマーク”モジュールは、自社の温室効果ガス排出量を、同業他社(業界・地域ごとの条件選択も可能)のデータ(スコープ1、2、3全て)と比較・検討できる機能です。
そして、”気候変動モデリング”モジュールは、SBT(科学的根拠に基づく目標)に準拠した、削減目標シュミレーション機能となります。
Verdantix社のESGサステナビリティ部門でプリンシパル・アナリストを務める、ジェシカ・プランクシー氏は、次のように述べています。
「企業が温室効果ガス排出量の削減を効果的に行なうには、投資家や経営幹部が、その企業の排出量データをしっかり把握し、そして同業他社と比較できるツールが必要になります。しかし、現在多くの企業は、炭素会計における一貫性のない情報管理、データ不足、炭素会計ルールの複雑さなどに頭を悩ませています。今後、企業の脱炭素化を加速させるためには、サプライチェーン全体における排出量算出の透明性と確実性の向上が不可欠となるでしょう」
”気候変動ベンチマーク”は自社排出量を客観的に分析できるツールです。
(プラットフォーム言語は日・英の切り替え可能です)
【パーセフォニだから開発できた高性能炭素会計ソフトウェア】
炭素会計は、財務情報開示の分野において比較的新しい指標の1つであり、専門用語や略語がとにかく多いことでも知られています。だからこそ、炭素会計の難解さをできるだけ取り除くため、パーセフォニのSaaS型炭素会計・報告・管理プラットフォームでは、シンプル&イージーな操作性を実現しています。
パーセフォニのプラットフォームを通じて、今日までで、約90億トン(8.5gt)Co2換算数値に及ぶ温室効果ガスが算出・管理されています。
パーセフォニのプラットフォームには、GHGプロトコルに準拠した算出エンジンが内蔵されており、すべてのスコープとカテゴリーをカバーしています。さらに、PCAFに準拠した算出エンジンも同様に内蔵されており、投融資に紐づく排出量も算出することができます。
現在、自社の排出量をすでに算出している企業でも、その値を同業他社と比較することは難しいかもしれません。信頼できるデータソースを使っての比較検討、ということであれば、なおさら難易度は上がります。
排出量の算出と、他社との比較検討という2つの異なる機能が同一プラットフォーム内でできるようになる、パーセフォニの”気候変動ベンチマーク(CIB)”は画期的なモジュールです。簡単な操作で、自社の排出量と、数千社に及ぶ排出量データを比較することができます。
パーセフォニの”気候変動ベンチマーク”はCDPデータと連携することで、信頼のできる基準を比較対象としてユーザーに提供します。排出量の基準があることで、より確信を持って、自社の脱炭素目標を設定し、進捗管理を推進することができるでしょう。
気候変動ベンチマークについてより詳しくはこちらをご参照ください。
【気候変動モデリング】
あなたのカーボンニュートラル目標はデータに基づいた確固たるものですか?
(プラットフォーム言語は日・英の切り替え可能です)
企業やポートフォリオの温室効果ガス削減目標を設定することは簡単ではありません。
考慮すべき要素があまりに多く、仮に必要なデータがすべて揃っていたとしても、目標値と実際値をグラフでシュミレーション(可視化)するには相当な技術力と労力を伴うでしょう。
パーセフォニが今回新しくローンチする”気候変動モデリング(CTM)”モジュールは、そんな悩みを全て解消するものです。
簡単な操作で、削減目標の設定(複数可能)と、時間軸に沿ったシュミレーション(進捗管理)が可能になります。
”気候変動モデリング”を利用すれば、SBTi(科学的根拠に基づく目標イニシアチブ)に準拠した目標も、カスタム目標も、時間やコストをかけることなく簡単に、確実に作成が可能です。しかも、企業単位だけでなく、ポートフォリオ単位でも、信頼できるデータに基づく目標作成が可能になります。
金融機関(投資家)目線としては、様々な投融資取引に紐づく排出量をシュミレーションできる機能も便利です。ユーザーは、まず企業目標か、ポートフォリオ目標かを選択し、目標値に含めるスコープを選びます。その後、SBTi目標かカスタム目標かを選択するだけで、色々なタイプの目標シナリオ・オプションが表示されます。
是非、パーセフォニの気候変動モデリングと気候変動ベンチマークという2つの画期的なツールを利用して、脱炭素化業務を効率化・簡素化するだけでなく、新たなビジネス機会を創出していただければと思います。
ここまで読んでくださりどうもありがとうございます。パーセフォニがローンチした2つの新しいモジュールの魅力を少しでもご理解いただけたとしたら幸いです。
次の記事でも、あなたのお役に立てるような情報を配信する予定です。
© 2022 Persefoni AI. 無断転載を禁じます。 PERSEFONIおよびPERSEFONIのロゴは、Persefoni AIの商標であり許可なく使用することはできません。また、その他の商標および会社名はそれぞれの所有者に帰属します。
パーセフォニは、気候変動管理・会計プラットフォーム(CMAP)のリーディングカンパニーです。当社のSaaS型ソリューションを利用することにより、企業や金融機関は、ステークホルダーや規制当局が求める気候変動に関する情報開示業務を、高い信頼性、透明性、利便性をもって行うことができます。パーセフォニのプラットフォームは、「炭素分野のERP」ともいえます。炭素管理の一元化を実現し、企業は従来の経理業務と同様の厳密さと信頼性をもって、炭素会計・管理業務を進めることができます。