足元の現状把握からすべては始まる
これまで一世紀近くにわたり、ダイナミックに変化する金融マーケットの中、クライアントの多様なニーズに合わせて、クオリティの高いアドバイザリーサービス、戦略立案、ソリューションを提供してきた大手グローバル銀行様(独立系の従業員持株企業であり、全世界に20~40のオフィスを持つ/以下A社)のパーセフォニ導入事例をご紹介します。投資マネジメントとプライベート資産マネジメントを専門的に取り扱う彼らは、自組織の脱炭素ゴール達成のためにパーセフォニの導入を選択されました。もともと、自社ポートフォリオ内の各社がさらされているESG関連のリスクと好機を算定するためのメカニズムと分析フレームワークを独自で開発されており、その結果に基づく戦略的投資を行っていらっしゃいました。しかし、この独自メカニズムをもう一段階進化・向上さて、サステナビリティ事業を加速させたいというご要望があり、パーセフォニを導入し自社の温室効果ガス排出量算出・可視化を開始されました。
マテリアリティ・アセスメントと現状(ベースライン)把握の重要性
サステナビリティ・イニシアティブを推進するための 最初のステップは、自社の温室効果ガス排出量の現状(ベースライン)把握となります。 A社は、パーセフォニの気候管理・炭素会計プラットフォームを活用し、活動データに基づく温室効果ガス排出量の現状(ベースライン)を速やかに算出されました。エグゼクティブが、プラットフォームにアクセスし、進捗状況を継続的に確認できる土壌が完成したのです。その後、A社は、現状(ベースライン)の把握がひと段落付いたところで、全社的な排出量をより細かいレベルで把握・可視化されたいというご希望を持たれ、オフィスの所在地ごと、部署ごと、ビジネスのレイヤーごとのデータ収集を開始し、希望を現実化されました。組織構成に沿ったフレキシブルな可視化はパーセフォニ・プラットフォームの大きな強みでもあります。 グローバルでもトップクラスの金融機関であるA社は、現在、パーセフォニのプラットフォームを利用して、彼らのグローバル全拠点の内の95%の範囲におけるスコープ1、2、3の算出をスムースに行っています。パーセフォニの専門家チームとタッグを組みながら炭素会計を行うことで、彼らの社内チームも確実に専門性を高めています。彼らはパーセフォニのプラットフォームと、培ったノウハウを活かし、社内の様々な部署においてチェンジマネジメントを手掛けており、長期的な業務の効率化を図っています。
測定していないものは是正することができない
一般的に、金融機関が今後発展していく為に、サステナビリティ関連のデータ活用が益々重要になっています。A社は現在、社内全ての温室効果ガス排出量を一元管理するハブとしてパーセフォニを利用し、プラットフォーム上で生成されるデータを様々な意思決定に役立てています。次のステップとしては、既存の社内システムとパーセフォニを連携させ、データ収集と炭素会計を全て自動化させることです。A社が特に活用しているパーセフォニ プラットフォームの機能としては、業界の脱炭素トレンドの把握、同業他社との排出量比較(ベンチマーク機能)、そしてデータに基づいた堅実な脱炭素戦略の作成などが挙げられます。パーセフォニのプラットフォームが、同社の脱炭素化業務を効率化する強力なツールであり、貴重なデータをもたらしていることがお分かりいただけると思います。
「金融機関(投資家)目線で設計された炭素会計ソフトウェア(パーセフォニ)を利用することがいかにシンプルで、業務に大きな恩恵をもたらすか、同業者や顧客にパーセフォニの有用性を伝えていきたいと思っています」とA社は語ってくださいました。
パーセフォニと気候テック
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